2018/07/15 改訂版 「『あなたの悩み、分かるわ』詐欺に気を付けろ」「周りの人をカウンセラーにしない」「人生なんて相談しても仕方がないことが多い」

映画

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人類の希望とは何か? EUの未来を予見する映画『トゥモロー・ワールド』

英国は国境を封鎖し、不法移民の取り締まりを強化する。政府関係者のセオはアフリカ系の若い女性を保護するよう要請されるが、なんと彼女は人類が18年ぶりに経験する妊婦だった。崩壊する世界秩序とテロに揺れる国際都市の様相を生々しく予見する。人類最後の希望となる赤子を抱いて、政府軍とテロリストが応戦する中を脱出する場面は映画史に残る美しさ。

映倫のボカシがぼかした作品の本質 サイコスリラーの傑作『羊たちの沈黙』

バッファロービルは性倒錯ではない。自分自身を嫌って『変身』を望んでいる。推理の鍵となる女装ダンスの場面(被害者の生皮を被って鏡の前で全裸で踊る)に挿入された映倫のボカシのせいで、作品の本質までぼやけてしまった日本の劇場公開版に対する異議を動画と画像で説く。

映画と原作から読み解く『ゴッドファーザー』の世界

「世の中はつらいことだらけだから、二人の父親に面倒をみてもらわなければ生きていけない。そんな意味合いから、名付け親(ゴッドファーザー)というものが生まれたのです」ドン・コルレオーネと三人の息子らの宿命を描いた名作の世界観を原作の抜粋と動画で紹介。イタリア移民の生き残りをかけた哲学と志、家族愛が印象的な人間ドラマの最高峰。原作は一ノ瀬 直二氏の翻訳が秀逸。

そして女の奇跡が始まる 映画『キャットウーマン(ハル・ベリー)』

ショートヘアのきっかけはハル・ベリー 私はずいぶん長い間、ばかの一つ覚えみたいにストレートのミディアム・ボブで通してきました。 薄毛の絶壁なので、それしか決めようがないというのが大きな理由です。 しかしながら、二人目を産んだ頃から、一本、二本と抜け始め、だんだん頭がオバQに。 このままでは本当に後頭 […]

韓国映画『シュリ』 南北首脳会談に寄せて~自由に行き来する魚のように

南北首脳会談は1999年の映画の中では夢だった。なぜ韓国では『シュリ』が熱狂的に支持されたのか。興行成績でタイタニックも超えたアクション大作を画像付きで紹介。南北の川を自由に行き来する小魚シュリに願いを託して、北朝鮮工作員の女性と韓国情報部の恋人の愛と悲劇をスリリングな展開で描く。

飛べない蝶にも意味はある 映画『パピヨン』 ドガは本当に負け犬なのか?

映画の結末については、断崖から飛び降りたパピヨン(スティーブ・マックィーン)が英雄で、島に留まったドガ(ダスティン・ホフマン)は臆病な負け犬という見方が一般的ですが、果たしてそうでしょうか。自身の体力を考え、島で生き抜く決意をしたドガにも矜持はあります。どんな道を選ぼうと、最後まで生き抜けば、それは人生の勝者ではないかというお話。

幸福な笑顔を世界に伝播 映画『ミニオン』とファレル・ウィリアムスの『Happy』

初めてファレル・ウィリアムスの『Happy』を見たのは、世界がテロの斬首動画に震撼していた頃。一方で恐怖、一方でHappyを唱える、地上の二つの真実について考察。決して溶け合うことのない対岸の価値観もハッピーな笑顔で変えられるのか。平和を願う声は空しいのか。それが聞こえなくなった時こそ世界滅亡のカウントダウンが始まるというコラム。

映画『マトリックス』が本当に伝えたいこと ~君は心の囚人 / What’s is MATRIX 英語で読み解く

仮想現実を舞台にしたサイバーアクションで知られるが、本質は心と世界の関わりをテーマにした哲学的な作品である。私たちが「自分」や「世界」と捉えているものは、自身の思い込みが作り出したイメージに過ぎず、心を解き放てば空を飛ぶことだってできる。You are the prisoner of you mind (君は君の心の囚人)なのだ

Witness Me とMy name is MAX の意味『マッドマックス 怒りのデスロード』

マックスはなぜ名乗らなかったのか。名前の社会的意義から理由を考察。ウォーボーイの決め台詞 Witness Me の真意は何か。そこには儚く命を終える戦士たちの命をかけた矜持があった。ディズニーランドで出会った吃音の販売員と身体の不自由を長所に転じてハリウッドで活躍する人々をテーマに、アメリカ流の自立と自由について語るコラムも掲載。

神は言葉なり 真理が世界を支配する『ザ・ウォーカー』

人間の本性が善でなければ――あるいは、欺瞞よりは誠実を、混沌よりは秩序を、尊ぶものではないとするなら、聖書もこれほど人と深く結びついたりしない。パウロが何を言い聞かせても、社会の隅々まで行き渡っても、一時のブームで過ぎ去り、イエスの言葉などとおの昔に忘れ去られていただろう。