2018/07/15 改訂版 「『あなたの悩み、分かるわ』詐欺に気を付けろ」「周りの人をカウンセラーにしない」「人生なんて相談しても仕方がないことが多い」

言葉の倉庫 仕事について

言葉の倉庫 仕事について

正しいからといって人が付いてくるわけではないし、正しければ報われるというものでもない。

『盗むな、殺すな』という話なら明快だが、『事業を拡張するか否か』という話になれば答えは無数にある。まして社会の方向を定めるとなれば、変化を求める者、現状を維持したい者、それこそ千差万別だ。

だからといって、正しい答えが来るのを待っていても何も出来ない。

時には六割の確証に自分を懸ける度胸も必要だ。

それでも、やりたい、やらねばならぬ、という気迫が周りを動かすんだよ。

*

もし、君のアイデアが世界を変えるものだとしたら、それでも今すぐ形にできないものは無価値だと言い切れるだろうか。

アイデアとは、結局のところ、執念だよ。
それこそ「思いつく」だけなら誰にでも出来るんだ。

資本は、所詮、資本に過ぎない。

一つのアイデアが数千万の資本を生むことはあっても、数千万の資本が世界にただ一つしかない優れたアイデアを生むか──と言えば、それはまた別問題だ。

いくら投資したって、生まれない所には何も生まれない。

アイデアは資本に優先する』は本田宗一郎氏の言葉。

*

技術を教えるのは、大人の仕事。

目的を見出すのは、本人の仕事。

*

どんな優れたノウハウも

秀でた才能も

「目的を持つこと」の偉大さには叶わない

*

どれほど能力があっても

目的がなければ

器用貧乏で終わる

*

本当にやりたいことがあれば

能力の有無など

気にしておれぬ。

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「私はあくまで紹介するだけ、その先の運が掴めるかどうかはあなた次第よ。

パパのコネで何でも自在に動かせるほど世の中は甘くないもの」

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「そんなに根を詰めない方がいいわよ。物事って、ある日突然、思わぬところから動くことがあるから」

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「お前のアイデアは正しいと思う。だが、それを説いて回るなら、行く先々で同じことを言われるのを忘れるな。資格が、キャリアが、と言われる度に食って掛かってたら、収まるものも収まらなくなる。痛いところを突かれたら『ああ、そうですか』と聞き流すんだよ、それが出来なきゃ、どんないいアイデアを説いて回っても、喧嘩の種だけ撒いて終わる。それはどう考えても賢い人間のやることじゃない」

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「君にもいろんな才能があるよ。形には表れない才能が。
俺の母親が『スープの才能』と呼んでたよ。いろんな肉や野菜のエキスが染みこんで豊かな風味を作り出す。
一見単純だけど、美味しいコンソメスープを作ろうと思ったら時間も手間もかかる。もしかしたらスープ料理の中でも最も難しいかもしれない。
普通、才能と言えば、『絵が上手』だとか『高度な数式が理解出来る』とか、目に見えるものを指すだろう。でも世の中にはそれと分かりにくい才能もあって、そういうのは時間をかけてじっくり染み出してくる。才能に形がないから、何にでも応用が利いて、限りがないんだ。
君もそういう『スープの才能』の持ち主かもしれない。これからきっと花開くよ。今はまだきっかけがなくて、心の奥深くに眠ってるだけだ」

*

自分が取り組んだことの真価は一朝一夕には分からない。

何億年、何十億年とかけて生命が育まれるように、物事も熟成するまで長い時間がかかる。

肝心なのは始めること。

そして、続けること。

*

人間の仕事というのは、物を売ったり、会計をこなしたりするだけではないわ。心を磨いて、悩みに打ち克つことも立派な仕事よ。

そして、多くの人は、そんなことは仕事でも何でもないと思って後回しにしている。それこそがこの世に生まれた意味なのにね。

だから、あなたも、今すぐお父さまのようになろうとか、彼みたいにばりばり仕事をしようとか、そんなことで焦らなくていいのよ。
むしろ、今の不安定な気持ちを放ったらかして、別のことで気を紛らわそうとすれば、かえって心をこじらせてしまう。
それは結局、恋も仕事も、台無しにしてしまうのよ。

*

もっと自信をもて。

自分で自分を信じられないものを、誰が信用してくれる?

いざ周りを説得しなければならない時に、自分で自分を疑いながらでは子供の心も動かせないぞ

*

「ならば、海洋情報ネットワークも同じだ。最終的に決め手になるのは、誰が協賛し、実質的に動いてくれるかによる。金はあっても無責任、技術あっても志の低い人間が大事を成せると思うかね。お前はプレゼンテーションでこう言ったそうだな。土台ができれば本望だ、と。この場合、土台とは何だ。お前に代わって、実際にネットワークを構築してくれる技術者であり、政府に働きかけてくれる要人であり、海洋情報管理のノウハウを教えてくれる専門家だろう。ならば、その土台を作れ。基礎が整えば、後は自ずと動き出す」

「では、この時期に企画提案書を作成する意味は?」

「どんな形でも産業省に企画書を提出すれば協議の対象になる。予備審査で蹴られたとしても、保留という形でアイデアは残る。今は駄目でも来年、来年が駄目でも再来年、あるいは五年後、十年後、見直される日も来るかもしれない。『DUM SPIRO SPERO(息の続く限り、あきらめるな)』。本当の意味でアイデアを殺すのは自分自身に他ならない」

*

何が何でも優勝したかったわけではない。

でも『何か』したかった。
自分の中の何かが変わると思ったから。
それが一番の理由だろ?

目に見えて世界を変えることはできなくても
自分の心の持ちようが変われば
目に映る世界も変わる。

*

「もしかしたら、初回の打診が一番難しいのかもしれないわね。パパがいつも言ってたわ。本当に重要な話ほど一対一で簡単に決まる、って」

*

「どのみち前の職場には戻れないし、ここでは本当の意味で俺の職能は必要とされてない。

何のポジションも得られなくても、人並みに給料がもらえるだけましだし、ベストを尽くすのは俺のプライドだ。

宙ぶらりんな契約社員で、おまけに仕事も出来なかったら、あまりに格好悪いじゃないか」

*

最初から負けの見えているコンペに参加したからといって、命まで取られるわけないじゃない。

最初から失うものなんて何もないんだ。

今なら何だって出来る

*

一つの真理は万事に通じる。

狭い井戸でも突き詰めれば、色んなことが理解できるようになる。

 海洋小説『曙光』 MORGENROOD (上) (Kindle版)
 著者  石田朋子
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概要


宇宙世紀。みなみのうお座に打ち上げられた無人探査機が一つの鉱石を持ち帰る。
そこから発見された新物質『ニムロディウム』により、宇宙開発の技術も著しく進歩するが、最大の供給地、ニムロデ鉱山がファルコン・マイニング社の手に落ちてから、政治経済の一党支配が始まる。
これに風穴を開けるべく、特殊鉱業界の雄、アル・マクダエルは惑星表面積の97%が海洋で絞められた惑星アステリアの水深3000メートルの海底から、ニムロディウムを含む海底鉱物資源の採掘を試みる。
ところが、本採鉱を前にプロジェクト・リーダーが謎の失踪。アルは急遽、有人潜水艇のパイロット、ヴァルター・フォーゲルに仕事をオファーするが、身辺調査の過程で、彼が密かに制作する円環の海洋都市『リング』の鳥瞰図を覗き見てしまう。
『リング』こそアステリアの未来を変えると確信したアルは、反抗的なヴァルターをアステリアに連れ出すことに成功するが、アルの愛娘、エリザベスが彼に恋したことで運命の筋書きが変わってしまう。
何も知らないヴァルターは、採鉱プラットフォームの古株らと衝突し、アルの意味深な態度に翻弄されるが、徐々にスタッフと心を通わせ、水深3000メートル下での揚鉱管の接続作業に挑む。
だが、それは属領であるアステリアにとって、ほんの始まりに過ぎなかった……。

ニーチェの名言『これが生だったのか、よし、それならもう一度』(ツァラトゥストラはかく語りき)をテーマに、海洋科学、鉱業、水中技術、海洋行政、海洋情報ネットワーク、建築、治水、復興など、様々な題材で織り上げる人間ドラマです。

主要人物


ヴァルター・フォーゲル
ワーグナー中毒で、教養深い土木技師の父親と、エクス=アン=プロヴァンスの高貴な血を引く母親との間に生まれる。13才の時、ゼーラント州一帯を襲った未曾有の大洪水により、家と父親を失い、心的外傷を抱えたまま、母の故国フランスに渡る。心の傷を克服する為、潜水艇のパイロットを目指し、故郷の復興ボランティアにも打ち込むが、情の激しさから破滅的な行動を取り、仕事も信用も一夜で失う。一人暮らしが長く、料理と洗濯が得意。寡黙な性格で、自称『退屈な男』。

アル・マクダエル
MIG(マクダエル・インダストリアル・グループ)を率いるカリスマ経営者。アステリアの産業振興に尽力した理事長でもある。叡知に長け、『拾いの神』と呼ばれる。娘には甘く、なんだかんだで恋愛指南も引き受ける。鉱物に詳しく、あだ名は『タヌキ』。

エリザベス・マクダエル
美人で聡明だが、男性経験ゼロ。アルがファルコン・グループに逆らい、海底鉱物資源の採掘に乗り出した為に常に命を狙われ、体内に『犬の首輪』と呼ばれる発信器を埋め込まれている。夢見がちで、ヴァルターにも『嬢ちゃん』と妹扱いされるが、跡取りの定めを自覚してから政治に目覚める。

ダグラス・アークロイド
採鉱プラットフォームのマネージャー。プロジェクトのストレスで過食症に陥るが、アルの導きで克服し、一生の恩義を感じている。集鉱機と揚鉱管を繋ぐ接続ミッションでは無人機での遂行を推奨し、パイロットとして呼ばれたヴァルターと衝突する。根は善人で、仲間には慕われる。

ラファウ・マードック
採鉱プロジェクトチームのサブリーダー。若いオペレーターを率い、接続ミッションを指揮する。ヴァルターとは同郷で、親身にサポート。

メイファン・ホー・ティワナ
海洋情報部の部長。産学官民が一体となった共有データベース、海洋情報ネットワークの構築にあたって、ヴァルターを手助けする。甘いお菓子が大好き。

ヤン・スナイデル >
サッカークラブの幼馴染み。大洪水の後、一緒に復興ボランティアに尽力するが、直情径行のヴァルターにいつもはらはらしている。

フランシス・メイヤー
リゾート施設の設計を得意とする世界的な建築家。故郷の再建をめぐってヴァルターと衝突。因縁はアステリアに持ち越される。政財界に太いパイプを持つ業界きっての実力者。

マックス・ウィングレット
建設会社の施工管理士。人情に厚く、内向きなヴァルターの面倒をよく見る。現実主義で、一同のブレーキ役。黒ビールが大好き。

キーワード


海底鉱物資源、採鉱システム、深海調査、情報共有システム、経営、復興ボランティア、治水、堤防、生の哲学、恋愛、女性のライフスタイル

目次



第一章 運命と意思
第二章 採鉱プラットフォーム
第三章 海洋情報ネットワーク

■A6版 文庫本サイズ(40字✕17行) 1925頁 に相当

作品の特徴


SFにカテゴライズしていますが、スリリングな展開やサイバーパンクな知識を楽しむ作品ではありません。哲学と恋愛がメインです。なお採鉱プラットフォームは現存のプランを参考にしていますが、『ニムロディウム』は架空の物質です。
海中技術、鉱物、土木に関する専門用語(破砕機、集鉱機、揚鉱管、マッピングなど)が頻出しますが、極力、外来語や英文字の略語は使わず、漢字の用語に統一、技術的な説明も最小限に抑えています。科学的に正しいか否かを追求する作品ではありません。

無料サンプル
作品紹介サイトにて、上・下巻の冒頭を収録した無料サンプルを配布しています(PDF、ePub、mobi)//novella.one/morgen/index.html

今すぐ読みたい方はGoogle DriveのPDFビューワでどうぞ。

■無料版PDF上巻
//drive.google.com/file/d/0B-RKK97iKB34ajR0YVJGREhfeE0/view?usp=sharing

■無料版PDF下巻
//drive.google.com/file/d/0B-RKK97iKB34ZXZpU2RkanhQT1U/view?usp=sharing

作品紹介サイトでは、本文の抜粋と、作中に登場する潜水艇、水中無人機、洋上プラットフォーム、海底鉱物資源の採鉱システム、深海調査、建築、堤防の画像や動画などを紹介しています。ぜひご参照下さい。
//novella.one/category/novel

最終更新日: 2018年5月31日 初回公開日:2015.08.17

海洋小説『曙光』MORGENROOD

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海洋科学、鉱業、建築などをモチーフにした新感覚の人間ドラマ。『生の哲学』をテーマに人生、恋愛、仕事について描く長編小説です。Kindle Unlimitedなら読み放題。