2018/07/15 改訂版 「『あなたの悩み、分かるわ』詐欺に気を付けろ」「周りの人をカウンセラーにしない」「人生なんて相談しても仕方がないことが多い」

最低のクズ映画と酷評されても『ショーガール』が好きな理由

最低のクズ映画と酷評されても『ショーガール』が好きな理由 
のっけから、殴る・吐く・脱ぐ・絡む。オッパイぶるぶるのトップレスダンスに、少女漫画みたいな筋書きから、ラジー賞に選ばれた伝説のクズ映画。しかし主人公のノエミはバイタリティにあふれ、ベガスの女王を演じるジーナ・ガーションもセクシーで魅力的。世間が酷評するほど悪い作品ではないというのが当記事の主張。パワフルなダンスの動画をメインに、華麗なるショーガールの世界を紹介。実際に訪問したラスベガスの写真も掲載しています。

野心的な流れ者のダンサー・ノエミと、ラスベガスの女王・クリスタルの火花散るライバル争いを描いた映画『ショーガール』と言えば、「お下品」「稚拙」「クズ映画」と誰もが口を揃えてコキおろすラジー賞受賞作。

それでも公開当時は、シャロン・ストーンの出世作にして、ノーパン&足の組み替えシーンで全世界にセンセーショナルを巻き起こした『氷の微笑(セクシー・サスペンス)最低のクズ映画と酷評されても『ショーガール』が好きな理由 』、あっと驚くストーリー展開とシュワルツネッガーのパワフルなアクションで大ヒットとなった 『トータルリコール(火星を舞台にした新感覚のSF)最低のクズ映画と酷評されても『ショーガール』が好きな理由 』で飛ぶ鳥の勢いだったポール・バーホーベン監督の新作だけに、世間の注目度も高かったし、何より『(ベガスの女王・クリスタル役について)シャロン・ストーンが有力視され、マドンナが切望した』という謳い文句で、誰もがハイセンスな世界を期待していたもの。

ところが蓋を開けてみれば、のっけから殴る・吐く・脱ぐ・絡む。セクシー&バイオレンスを得意とするバーホーベン監督のことだから、多少の過激は覚悟していたものの、主役ノエミを演じたエリザベス・バークレーのあまりの下品さと、芸術性もへったくれもないオッパイぶるんぶるん、何より、深みも練りもない少女漫画みたいな筋書きゆえに、世界中からコテンパンに酷評され、その年のラジー賞に選ばれる始末。

そのショックからエリザベス・バークレーはどこかに失踪するし(現在は女優復帰されてるとのこと)、バーホーベン監督の株も急落して、ただ一作でここまで暗転するケースも珍しい。

でも、「そこまでヒドイ映画だったかなぁ・・?」というのが私の正直な感想。

実際、今でも音楽やダンスシーンは大好きだし、ベガスの女王・クリスタルを演じたジーナ・ガーションも大好き。ノエミの下品さはどうしようもないにしても、見ている分には元気があっていい。

まあ、相手役のカイル・マクラクランが「気持ち悪い」(昔「砂の惑星」で共演したSTINGもアホ呼ばわりしていた)ということもあり、ロマンもへったくれもないエッチシーンや、画面いっぱいに繰り広げられるオッパイ・ブルブル・ダンスにはうんざりさせられるけど(ついでに生理ネタも止めて欲しい)、全体にはテンポがよくて、エンディングのキレもよい。決して最悪な作品ではないんだけどね。

ちなみに、Wikiの解説は次の通り。

アメリカでは劇場公開時に過激な暴力シーンや性的シーンが問題となりNC-17指定で公開された。ショービジネスの虚飾の裏側をダンサーの視点から描いた作品であるが、ストーリーに関する限りジョセフ・L・マンキウィッツ監督『イヴの総て』の稚拙な剽窃との観がぬぐいきれない。
「暴力とセックス」というアメリカショービジネス、ひいてはメディアの暗部を、ストリップ・ダンサーという題材で露骨な悪意を込めて描いたため、観客の総スカンをくってしまった。結局1995年のゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)で10部門ノミネート、最悪作品賞・最悪監督賞・最悪主演女優賞・最悪新人俳優賞・最悪脚本賞・最悪主題歌賞の6部門制覇(後に2000年の特別賞である1990年代最悪作品賞も受賞)した。
だが、通常誰一人取りに来ないラジー賞授与式に、バーホーベンはノリノリで登場するというパフォーマンスを見せた。ラジー賞を受賞者が受け取ったのはビル・コスビー(『ビル・コスビーのそれ行けレオナルド』)以来8年ぶり。実際に受賞会場に現れたのはバーホーベンが史上初となる。それ以降も賞を受け取ったのはトム・グリーン(『フレディのワイセツな関係』)、ハル・ベリー(『キャットウーマン』)、サンドラ・ブロック(『ウルトラ I LOVE YOU!』)の計5名だけであり、ある意味伝説的な作品である。他にも「この十年のワースト作品賞」受賞、「この二十五年のワースト・ドラマ作品賞」ノミネートなどワースト映画賞を総嘗めにしている。またバーホーベン自身もこの作品を自虐的に捉え、一時期は「『ショーガール』の後ならもう怖いものはない」と公言していた。
映画『スクリーム』の劇中、犯人が「この世で最も怖いホラー映画は?」と学生に尋ねるシーンがある。その学生の答えが『ショーガール』であった。これは「ハリウッドでこんな最低な映画を作ってしまう事が何よりもホラーだ」という、製作者の『ショーガール』に対する皮肉である。

随分な言われよう・・。
でも、私は、ショーガールのサウンドトラック最低のクズ映画と酷評されても『ショーガール』が好きな理由 持ってましたよ。音楽はよかったですからね。

ショーガール

それに「姐さん」と呼びたくなるような個性派女優のジーナ・ガーションも色っぽい。
シャロン・ストーンやマドンナでなくても十分に存在感があるし、かえって大スターじゃない分、ノエミと釣り合いがとれて、バランスが良いのではないだろうか。
実際、彼女の公式サイトには、「僕の好きな作品は『ショーガール』です」という書き込みが多い。
作品自体はクズでも、ジーナの魅力は少しも損なわれていない証だ。

ショーガール ジーナ・ガーション

にもかかわらず、ブログの映画評を見ても悪口ばっかりなので、ここでは『ショーガール』の魅力を書き綴ることにしました。

一応、18禁映像です。大半がトップレスです。人によっては苦手かもしれません。

若い方はご注意ください。

物語と見所

流れ者のダンサー・ノエミは、ヒッチハイクで車を乗り継ぎながらラスベガスにやって来る。

途中、エルヴィス・プレスリーにそっくりな若い男のドライバーと出会い、「ベガスのプロデューサーを紹介する」という甘言に乗せられ、まんまとバッグや持ち金を騙し取られてしまう。

そんなノエミに救いの手を差し伸べてくれたのが、ベガスのショー『女神(Goddess)』の衣装を手がけるデザイナーのモリー。彼女のトレーラーで仲良く暮らしながら、いつかショーの舞台に立つことを夢見ていた。

ラスベガスで注目のトップレス・ショー『女神』。主演をはるのは、ベガスの女王クリスタル・コナーズ。
ゴージャスな舞台と圧倒的なクリスタルの踊りに観客席から見惚れるノエミ。

本場ラスベガスの有名プロデューサーが演出を手がけただけあって、ダンスシーンは圧巻。

トップレス・ショー

showgirls1

ノエミはモリーに案内されてクリスタルの楽屋を訪れるが、クリスタルに「ストリップダンサー」と揶揄され逆上。
「なによ、えらそうに!」と食って掛かるノエミに、クリスタルはかつての自分を見るような思いだった。

モリーは、むしゃくしゃするノエミを連れて、馴染みのクラブへ。
そこで出会ったのが、女たらしでダンサーくずれのジェームズだ。

世界でも有数のダンススクール「アルヴィン・エイラー(実在します)」で学んだジェームズは、すぐにノエミの素質を見抜くが、自己流の荒削りな踊りを指摘して、ノエミに股ぐらを蹴り上げられる。
この場面の振り付けや音楽もカッコいい。

普通のダンス

showgirls2

ノエミは「チーター」というトップレス・クラブでダンサーとして働いていた。
そこにハンサムなエグゼクティブで、ショー『女神』の制作スタッフでもあるザックを伴って現れたのが、クリスタル。
彼女は一目でノエミの踊りを気に入り、ザックと三人でプライベート・ダンスをリクエストする。
ノエミは嫌がったが、500ドルという金額を聞いて、チーターの店長が一方的にセッティング。
腹を決めたノエミは、ザックを相手に過激なプライベート・ダンスを踊ってみせ、クリスタルを挑発する。

このプライベート・ダンスは、あまりの「お下品」さに批評の的となったが、BGMはすごくいい。
振り付けも「スッポンポン」という点を除けば、けっこう曲にあっている。

オールヌードの激しい絡みあり。ここは写真だけ

ショーガール エリザベス・バークレイ

ノエミに興味をもったクリスタルの手回しもあり、『女神』のオーディションに参加することになったノエミ。
彼女の踊りは群を抜いていたが、老練なプロデューサー、トニー・モスの「乳首を立たせろ」という言葉に反発し、途中でオーディションを投げ出してしまう。

普通のオーディション

showgirls4

それでも踊りの才能が認められ、ついに『女神』の舞台に立つことになったノエミ。
レッスンは厳しさを増すが、プロのダンサーへの階段を上り始めた充実感で胸はいっぱいだ。

ダンスのレッスン

showgirls5

ノエミの初舞台。
女王クリスタルの傍らで、スターへの挑戦が始まる。

トップレス・ショー

showgirls6

やがてザックの心を掴んだノエミは、並み居るライバルを押しのけてクリスタルの代役に選ばれるが、これを快く思わないクリスタルの計略で、代役の座からおろされる。

ボンテージのショーの中、女王クリスタルとノエミの女同士の争いはついにクライマックスを迎える。

それにしても、ラスベガスって、本当にこんなハードなショーをやってるんですかね。
コスチュームも演出も圧巻です。

トップレス&SM風のショー

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そうして女王クリスタルを押しのけ、ついに『女神』の座を掴んだノエミ。
自信と野心に満ちた、新たな女神の誕生。

トップレス・ショー

showgirls8

だが、モリーの強姦事件を通じて、華やかな世界の裏側を知ったノエミは自らショービズの世界を去ることに。
ベガスを発つ前、クリスタルの病室を訪れたノエミに、「階段の後ろには、常に、あなたより若くて野心的な女の子が座を狙っている」とアドバイス。
ノエミが現れた時から自らの限界を感じていたクリスタルは、弁護士の申し分ない措置もあり、潔く引退を決意する。
カーボーイハットを通じて、ベガスの女王から新しい女王へのバトンタッチ。

だが、ノエミの決意は固く、ベガスのさらに向こうへと旅立って行くのだった──。

ドラマ

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感想

設定や露出度はともかく、話し運びはやっぱり上手いと思う。

確かに、嫌いなダンサーの足元にスパンコールを撒いて骨折させるとか、楽屋で女同士で乱闘するとか、ダンスショーの臨時アルバイトと言うので行ってみたら実は「売春」の要請だったとか、少女漫画みたいなエピソードのオンパレードだけども、「ロボコップ」や「トータルリコール」でパワフルなアクションを展開したバーホーベン監督らしいスピード感がある。

もしかしたら、業界からの痛烈な批判は、飛ぶ鳥の勢いのバーホーベン監督へのやっかみ? と突っ込みたくなるぐらい。

特に「第二のシャロン・ストーン」と目されていた主演のエリザベス・バークレーは本当にお気の毒。もしかしたら、シャロンの気に障るような、挑発的な言動でもしたのかね?

ともあれ、ダンスシーンはパワフルで個性的、単純に楽しめる娯楽作品として、私の中ではけっこう位置づけの高い『ショーガール』。

これ以上、悪口を言われないことを祈ってまス。

ちなみに、ラスベガスには、アダルト向けの芸術的なトップレスショーがたくさんあります。

ノエミに会ってきた! ラスベガス巡り

追記 2017年9月10日

いわゆる「ラスベガス」と多くの人が認識しているのが、『Las Vegas Strip』と呼ばれる、South Las Vegas Blvd 通りだと思います。
一本の大通りに名だたるホテル、カジノ、シアターが建ち並び、夜になると身動きも取れないほど大勢の観光客!
ちなみに、夏場は最高気温が40度以上あるので(生まれて初めて摂氏43度を体験)、昼間は全てのネオンが消えて、通りも閑散とし、そこいらのオフィス街みたい。
ところが、日が沈み、夕闇に包まれると、町中のネオンが輝き始め、連夜お祭り状態。人出も午後10時を過ぎると最高潮になり、場所によっては階段から落ちそうなほどの混み具合です。

そんでもって、アジア系の住民と観光客が多い。私が訪問した時は、道を歩いている半数以上がアジア系でした。

『カジノの街』というから大人がメインかと思えば、ファミリーも非常に多い。
午後10時を過ぎても乳児や幼児をベビーカーに乗せて、レストランやカジノ巡り。みな、パワフルです。

ラスベガス

そんな中、一番感激したのが『ミラージュ』。

映画『ショーガール』の舞台となった高級ホテルです。

残念ながら中に入ることは叶いませんでしたが、遠目にエントランスが見えて、「ああ、あそこで撮影したんだ」と感無量。

『ロケ地の現実感』は想像以上でした。

ラスベガス ミラージュホテル

こちらも『ショーガール』に登場。青紫のプラネットみたいなネオンはラスベガスの描写によく登場します。

映像の方は綺麗に加工され、宇宙的なイメージがありますが。

ラスベガス

こちらは『ヴェネチアン リゾート ホテル』のゴンドラライド。こんなものまで作ってしまうんですね。
ラスベガスの魅力は、一言で言えば、人を楽しませる、あらゆる要素が一カ所に詰まっていること。
ピラミッドあり、メルヘンあり、ポストモダンあり、やったもん勝ちみたいなノリで、次々に面白いモノが作られる。
ほんと、「浮世を忘れて」とはこの事。エンターテイメントに遠慮も謙遜もないです。

ラスベガス ヴェネチアン リゾートホテル

これも有名な噴水ショーですが、思ったより控えめな印象でした。今は方々にレーザー光を駆使したハイテク噴水ショーがありますから、今時の観光客はこれしきでは驚かないのではないかと思います。意外と、あっという間に終わる。。。登場した頃はアメージング!だったかもしれませんが。

ラスベガス 噴水

自分専用のシアターを持っているデヴィッド・カッパフィールド。私の訪問時は、一席=108ドルでした。他のシアターは直前に値下がりしても、カッパフィールドの席だけは絶対に値下がりしない。やはり生で見ると凄いのでしょうね。

ラスベガス デヴィッド・カッパフィールド

帰ってから、手持ちのブルーレイを見返して、感動新た。

『リヴィエラ』もありました。人通りから察するに、撮影の為に規制したか、明け方直前の、ちょっと人が引ける時間帯に撮影したか、相当にコントロールしてると思います。通常の人通りは梅田の交差点並にありますヨ。

ちなみに、登場人物の服装や空の色から、撮影は秋頃かなと推察しました。そんなのも現地に行って初めて体感することです。

ラスベガス リヴィエラ

ラスベガスのショーって、本当にホテルの中で、こんな花火を打ち上げて、ギンギラギンのトップレスで踊るわけ?? と思っていたら、そういう演目もありました。(写真はショーガールより)

ラスベガス トップレスショー

たとえば、アダルトショーの『ZUMANITY BY CIRQUE DU SOLEIL

花火は打ち上がりませんが、トップレスで、官能的な内容に仕上がっています。

ここがホテル『ミラージュ』の玄関なんですね。遠目に見ただけなので、断言はできませんが、多分そうだと思います。
ここで撮影したんだな、と思ったら、それだけで嬉しかった……。

ラスベガス

ラスト、「ギャンブルに勝ったのか?」という、プレスリーにそっくり氏の質問に、にやっと笑って返すノエミの表情がすごく好きなんですよね。

ショーガール

ラスベガスの街を歩きながら、頭の中ではエンディング『New Skin』がずーっと鳴ってました。

それにしても、なんで、あんな、クズみたいな作品が好きなの? と問われても、私にはなんとも答えようがありません。

皆が皆、名画好きでなければならない理由はないし、「好きなものは好き」それでいいんじゃないかと。

カジノと18禁ルール 大人と子供を区分せよ

ラスベガスといえば『カジノ』。酒、麻薬、売春、マフィアのイメージがありますが、現代のラスベガスは犯罪とは無縁の世界ですよね。少なくとも、観光地として賑わっている表の部分は。

その証拠に、メインストリートを歩いている観光客の大半が家族連れだし、上層階に行けば、地位も名誉もあるお金持ちがいっぱい。
雰囲気的には「大人のディズニーランド」といった感じ。ホテル内のカジノの脇を、ベビーカーを押した家族が行き来し、幼子がパタパタとホールを走り回る、それが当たり前の風景です。ある意味、日本のネオン街より、はるかにクリーンで家族的です。シアター案内のサンドイッチマンはいても、客引きの黒服や風俗のチラシのアルバイト、暴言を吐く酔っ払いや、違法ばりばりのヤンキー車もないですから。

では、世界中から親子連れの観光客がやって来て、真夜中まで楽しく遊べる秘訣は何かと問われたら、『大人と子供の区分がきっちりしている』という点でしょう。

これは私が経験したエピソードです。

あまりの暑さに喉を潤そうと、路上のダイキリ・バーに立ち寄り、いろいろ試飲していたところ、うちの息子が「ママ、何してるの~?」
とカウンターにやって来ました。

その瞬間、カウンターレディが「ここは子供が来る場所じゃない! すぐに立ち去りなさい!」と一喝。

私と夫は「うちの子が様子を見に来ただけです」と説明しても、「我が子だろうが、なんだろうか、ダメなものはダメ! そこの看板に書いてあるでしょう。子供はロープの内側に入るな、と。アルコール売り場に立ち寄ることは絶対に許されないの!」と厳しく叱責され、私も夫も認識の甘さに反省することしきり。

そりゃもう、すごい剣幕でしたよ。

多分、アルコールの売り場に子供が居るのが見つかったら、カウンターレディも親も即行で逮捕(拘束)されるのでしょうね。

それはホテル内のカジノ場も同様でした。

カジノ場は、ホテルの一階や地階に、まるでレストランかゲームセンターみたいな感じで、普通にオープンしていて、大人なら誰でも気軽に立ち寄ることができます。一般向けのカジノは、許可も、ドレスコードも必要ありません。

私たち家族も「これが本場のカジノか。すごいねぇ」と、色とりどりのマシンに目を見張りながらホール内を廻っていたのですが、歩き疲れたうちの息子がスロットマシーンの椅子に腰掛けた途端、警備員が飛んできて、「子供はカジノの席に就いてはいけません!」と、またも叱責。

警備員いわく、「遊ぶつもりはなくても、カジノの席に腰掛けること自体が違法なのです。脇で見る分には構わないけど、絶対に子供を座らせないで」。

ホテルのカジノ場も、家族連れが行き交うホールのど真ん中にあり、ロープで仕切られているわけでもなければ、チェックインのシステムがあるわけでもない。まるで旅館のSEGAマシーンみたいに、ほんと目の前にルーレットやポーカーのテーブルがあるんですね。そして、幼児が大人が遊ぶ様をすぐそこで見ている。そこまではOKだけども、賭け事の席に就くことは、たとえ「数分の休憩」でも絶対厳禁なのです。

言い換えれば、そこまで徹底した区分があるから、赤ちゃん連れでも安心して遊ぶことができる。

もし、酒場もカジノも「なぁなぁ」で、高校生が大人の振りして酒を飲み、賭け事を楽しむような雰囲気なら、世界中から家族連れが訪れることなど、まず無いし、まして地位も名誉もあるような富裕層は近寄りもしない。

「なんでもOKすれば皆よろこぶ=客が増える」というのは大間違いで、世の中の大半の良識ある大人は、ルールの無い遊び場には行かないのです。

日本でもカジノ構想が盛んに言われていますが、ラスベガスのように「大人のディズニーランド」として機能させるなら、シアター、レストラン、路上のカウンターバーまで、徹底したルールが必要だし、その基本となるのは何かといえば、やはり「大人と子供の区分がはっきりしている」という認識でしょう。

中学生が煙草をふかして、飲酒もOKみたいな遊び場を「自由でいいね♪」と喜ぶような層と、ラスベガスの一流ホテルで数百万を使うような層は決して一致しないし、デヴィッド・カッパフィールドのショーを見て、スカイラウンジでフランス料理を楽しむようなカップルは、警備員が見て見ぬ振りするようなカジノでは遊ばない。

良い金を集めたければ、良識あるルールの徹底は必須だと思います。

「何でもOK」というのは、自由に見えて、その実、真面目に社会の規範を守っている人に対して非常に不公平であり、どこにターゲットを合わせるかで商売の行方も大きく違ってくるのではないでしょうか。

ラスベガス カジノ

レオ様に釣られて、つい遊んでしまった『TITANIC』のスロットマシーン。10セントだけ勝ちました^^;

ラスベガス スロットマシーン

自分の目で見ることの意義

私もさほど乗り気でないながら、付き合いで行ったのですが、やはり映画や巷の噂を通してラスベガスを知るのと、自分で実際に行って体感するのでは大きな違いがあるとしみじみ思いました。
正直、あれほどたくさんのアジア系観光客がいるとは思わなかったし、カジノも規制が厳しいとはいえ、旅館のゲームコーナーみたいに非常にオープンで家庭的な場所だと分かったし、実際にあの地に行ってみないと、観光地としてのカジノ町の凄さは理解できないと思います。カジノというと、どうしても「マフィア」「犯罪」のイメージが強いですからね。確かに、そういう筋もあるのだろうけど、クスリやオンナが欲しければ地下でやって、庶民の健全なパブリックスペースに未成年の飲酒やユスリ・タカリを持ち込まないで、という表社会の徹底した管理が人気の秘密ではないかと思います。

日本でもカジノ論争があって、多分、悪いイメージを抱いている人が圧倒多数だと思いますけど、それもラスベガスに行けば考えが変わるでしょう。
そして、カジノ推進者も、ラスベガスみたいなエンターテイメント区域を作りたいのだろうけど、一度も行ったことのない人に「家庭的なカジノ場」を説いても決して理解されないし、果たしてラスベガスみたいに「大人と子供の区別」「白と黒の分離」が徹底できるかなという疑問もあります。普通の盛り場でも、チンピラが路上でクスリを売って、ヤンキーの改造車が往来を行き交って、黒服が客引きするような社会ですのに。

なんにせよ、説得する方も、される方も、実際を知らずに論議はできないし、推進するなら「実際」というものを形にして示さないと、イメージだけで拒否されて終わりでしょう。

そういう意味でも、自分の目で見て体感するというのは本当に大事だし、皆が皆、内向きで、海外経験もナシという人が増えると、いろんな意味で国家的損失だと思います。

なぜエンターテイメント大国と成り得るのか

ラスベガスといえば、カジノ以外にも、一流のパフォーマンスが手頃な値段で鑑賞できるのが大きな魅力です。

数年に一度の来日公演など待たなくても、マライア・キャリー、ブリトニー・スピアーズ、セリーヌ・ディオンといった大物のショーが数千円から一万円ぐらいで普通に楽しめて、それも年中やってる。

各シアターでも、シルク・ドゥ・ソレイユみたいな芸術性の高いパフォーマンスが連日催行され、観劇だけでも十分に価値があります。
それも一つや二つではない、大仕掛けなスペクタクルから個人のコメディまで、数十と演目があって、数日の滞在期間にどれを見るかで悩むほど質数ともに充実しています。

こんな一流のパフォーマンスが、すぐ隣の町、あるいは飛行機で2~3時間ほどの所で手軽に鑑賞できるとあれば、必然的に観客の目も肥えるし、観客の目が肥えれば、パフォーマーもますます切磋琢磨するようになる。この双方向性があるから、エンターテイメントの世界も果てしなく広がっていくのでしょう。

人にも様々な能力がありますが、世界の極みを目指すなら、やはり幼少時から「一流のものに触れる」というのが重要なポイントだと思います。

ラスベガスの芸術的なスペクタクルに日常的に親しんでいるのと、学芸会ぐらいしか経験がないのでは、発想も感性も全く違いますし、世界の数千万人が熱狂するようなものを作ろうと思ったら、○○村歌謡コンテストのレベルが最高だと思っている程度では、到底、太刀打ちできないですからね。

そう考えると、「すぐ隣の町で」、世界レベルのパフォーマンスを毎日のように催行していて、それが当たり前の日常に住んでいる社会の子供たちがが、大人になった時、一流のエンタテイナーになるのは自然な流れですし、○○村歌謡コンテストの世界しか知らない子供が知識や感性のギャップを埋めようと思ったら、相当に努力しないと難しいのではないかと思います。

マライアやブリトニーが世界の一流と成り得たのは、もちろん、プロダクションなどの力もあるでしょうけど、ディオンヌ・ワーウィックやドナ・サマーといった一世代前のスターを間近に見て育った影響も大きいでしょうし、いくらTVやネットが発達しても、生の声量、ステージの存在感、会場の熱狂までは伝えられないですからね。

ラスベガスの近所に住んでるとか、ほんと羨ましいし、あのスペクタクルを見る為なら、バイトも節約も厭わない。

エンターテイメントの極意は、やはり、『観る人に夢を売る』かもしれないですね。

ちなみに、真夏のラスベガスは、連日、摂氏40度以上。人間が耐えられる気温ではないです。屋外でじっとしているだけでも水分を失って、体力を消耗します。だから、昼間、町中を歩いている人がほとんどない。そのくせ冬は零度を下回るのだから、自分から好んで住みたいとは思わないですよね。よほどの理由がない限り。

でも、週末ごとにマライアみたいな大スターがやって来て、素晴らしいスペクタクルを年中通して楽しめるとなれば・・老後の楽しみにいいかもしれません。お金があれば、の話ですけど^^;

まあ、ラスベガスを本当に楽しみたければ、一晩に百万ぐらいサクっと使える財力がないとダメだね。

庶民は、ブランド店も、一流ホテルも、指をくわえて通り過ぎるだけ。

ヒヤヒヤしながらルーレットに20ドルを賭けたって、何も楽しいことなどないです(´д`)

笑わないディーラー

せっかくカジノに来たのだから、一度は賭け事を体験しようとルーレットにチャレンジしたのですが、結果は……内緒です(^x^)

ちなみにディーラーの大半はアジア系。

それも非常に訓練されていて、こちらが冗談を言っても笑わない(微笑んでも、アハハと笑うことはない)。質問しても応じない(遊び方は説明してくれるが、それ以外の質問はガン無視)。

問答無用でルーレットを回し始め、勝っても無言、負けても無言。

淡々とゲームを進める。

『カジノロワイヤル』ならぬ、『カジノ禅宗』の世界です。もしやあなたは達磨大師? みたいな。

まあ、べらべらとお喋りなディーラーも気持ち悪いですが、ここまでプロ意識に徹底されると、私みたいな人間は逆に落ち着かないというか、「場違いな人間が遊びに来て、すみません^^;」という気分になります。

ちなみに記念撮影も禁止。お愛想も歓迎されません。

客は黙々と賭け、ディーラーは淡々とルーレットを回す。

間違っても、『007 カジノ・ロワイヤル』みたいな、お洒落な世界を期待してはいけない。少なくとも、庶民向けのカジノでは。

そんでもって、スティーブ・マックイーンの『シンシナティ・キッド』みたいな世界も特殊ですよね。

庶民向けのカジノでは、全てはコンピューター制御され(ポーカーは別だと思うけど)、ルーレットもスロットマシーンも客が何百万と勝つことはないし、聞いた話では、儲けが10万円を超えると店側から「待った」がかかるみたいです。監視カメラの数も凄いです。

それでも賭けをして遊びたいか?? と問われたら、一生に一度、1万円ぐらいで十分ですね(-_^;)

私は賭け事にも宝くじにも向きません。

私も、シルク・ド・ソレイユの『Ka』が見たかったのですが、残念ながら、チケットが取れず。

//www.cirquedusoleil.com/ka

デヴィッド・カッパフィールドも見たかったのに、「一席、100ドル?? 無理、無理ぃ」と家人に言われ、断念(値段は季節により変動。やはりサマーシーズンは高い)。

悔しいから、MGMのライオンだけ撮ってきた。そういえば、『ショーガール』にも「MGMを逆さに言えば?」「MGM」という、オーディションのシーンがありましたな。

ラスベガス MGM

自由の女神あり、ディズニー城みたいなメルヘンホテルあり、ジェットコースターあり、作ったもの勝ちのラスベガス。

ラスベガス

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関連アイテム

ショーガールはブルーレイ版も出ていますが、吹替えが入ってないんですね。安いけど、「言語: 英語 字幕: 英語, フランス語, スペイン語」なので、吹替えが欲しい方は、少し高くてもプレミアム・エディション、もしくは中古落ちした旧版を購入した方がいいです。

2016年に日本語吹替え収録のブルーレイが販売開始しました。

日本語吹替えを担当した小山裕香さんの声が全くイメージと違う!
まるで夢見る少女みたいな、すっごく可愛い声です。
でも、それはそれで楽しめるし、小山さんの声の演技も上々(米倉・剛力よりは5万倍くらいマシ)

Amazonレビューでも声があがってますが「一枚で二度美味しい」、なかなか興味深い仕上がりです。

ショーガール [Blu-ray]
出演者  エリザベス・バークレイ, カイル・マクラクラン, ジーナ・ガーション, グレン・プラマー, ロバート・ダヴィ
監督  ポール・ヴァーホーヴェン
定価  ¥ 2,725
中古 5点 & 新品  ¥ 2,450 から
5つ星のうち 3.6 (37 件のカスタマーレビュー)

Amazonの商品ページを見てもらったら分かるけど、けっこう五つ星つけてる人、多いでしょう? 中には褒めすぎ?みたいなレビューもあるけど、これに高評価付けてる人は女性が大半じゃないでしょうか。

ショーガールの『サウンドトラック最低のクズ映画と酷評されても『ショーガール』が好きな理由 』もあります。

トータル・リコール [DVD]
出演者  アーノルド・シュワルツェネッガー, シャロン・ストーン
監督  ポール・バーホーベン
定価  ¥ 2,180
中古 17点 & 新品  ¥ 271 から
5つ星のうち 4.1 (94 件のカスタマーレビュー)

現在は政治家として活躍中のアーノルド・シュワルツェネッガーが主演を務めたSFアクション。自らの記憶が植え付けられたものだと知ったひとりの男が、真実を追い求めていく。オスカーを受賞したSFXシーンが話題となった。

この作品も今やクラシック。公開当時は斬新な映像とまったく先の読めない脚本(SFアクションとは思えない秀逸なトリックでした)で大ヒットした作品です。今でも様々なSF大作が公開されているけど、トータル・リコールほど脚本と設定のすぐれた作品もないですよ。
おそらく、誰でも、シュワちゃんが火星に行くまでは想像つくけど、そこで衝撃の事実が明かされる! これは本当に予想外でした。
夢か現実か、観客に謎かけするようなエンディングも秀逸。
シャロン・ストーンが注目を集めた作品でもあります。(シュワちゃんの愛妻にして女スパイを演じる)

氷の微笑 [DVD]
出演者  マイケル・ダグラス, シャロン・ストーン
監督  ポール・バーホーベン
定価  ¥ 3,680
中古 10点 & 新品  ¥ 209 から
5つ星のうち 3.5 (41 件のカスタマーレビュー)

シャロン・ストーン&ポール・バーホーベンと言えば、コレ。
特に、シャロンの足の組み替えシーン(ノーパン)では、「見えた、見えない」と巷で大騒ぎに。この場面のパロディも数多く作られました。
映画自体もスリリングで、結局、誰が犯人か、私には分からなかった。
通に言わせれば、「オッパイの形で分かる」のだとか。普通、そんなとこまでジックリ見ないよね?


ポール・バーホーベンと言えば「ロボコップ最低のクズ映画と酷評されても『ショーガール』が好きな理由 」も面白かったです。

ギャングとの銃撃戦で命を落とした警官の肉体を秘密裏に改造し、ロボット刑事として町の防犯に当たらせるもの。
しかし、失われた記憶が徐々に戻って来たことからロボの苦悩が始まる、けっこうシビアなお話です。

これら一連の映画制作を手がけているマリオ・カサールも、たいしたヒットメーカーで、80年代から90年代前半にかけて世界的ヒット作が目白押しだったんだけど、彼の設立した「カルロコ・ピクチャーズ」も1995年に倒産して、すごく淋しかった記憶がある。Wikiで彼の手がけた作品リストを見てください。まさにバブル期の顔! って感じです。

最終更新日: 2018年3月7日 初回公開日:2011.12.13

海洋小説『曙光』MORGENROOD

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海洋科学、鉱業、建築などをモチーフにした新感覚の人間ドラマ。『生の哲学』をテーマに人生、恋愛、仕事について描く長編小説です。Kindle Unlimitedなら読み放題。